METAL ROBOT魂 [SIDE MS] リ・ガズィ・カスタム【レビュー】

2022年5月に発売した『METAL ROBOT魂 [SIDE MS] リ・ガズィ・カスタム』のレビューです。

プレミアムバンダイ限定商品で、価格は15,950円(税込)になります。

リ・ガズィ・カスタムは、劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で主人公の『アムロ・レイ』が劇中序盤で搭乗していた『リ・ガズィ』の再設計機となるモビルスーツですが、劇中での登場はなく、模型雑誌の企画でデザインされた『CCA-MSV』に分類されている機体となります。

型式番号は『RGZ-91B』で、リ・ガズィでは『BWS(バック・ウェポン・システム)』という専用オプションを装備することで、巡航形態である『ウェイブライダー形態』となることができましたが、モビルスーツ形態からのウェイブライダー形態への逆変形はできないため、本機ではBWSを小型化しモビルスーツ形態では背部に装着することで、両形態への変形を実現しています。

本商品では、ウェイブライダー形態への変形が完全再現されています。

それでは早速見ていきたいと思います!


まずはパッケージから。

正面はMETAL ROBOT魂の箱らしい箔押しの文字色に、アクションポーズを決めた製品画像が載っています。
裏面は機体説明に変形やギミック、ダイキャスト製金属パーツや塗装についての説明が記載されています。

続いて本体以外の付属品を見ていきます。

バック・ウェポン・システムに武装一式、交換用手首やディスプレイする際に使用するジョイントが付属しています。
台座には機体名称に型式番号や、搭乗を予定していたアムロのパーソナルマークがプリントされています。
  • 交換用手首 × 6 ※開き手首(左/右)、武器用手首①(左/右)、武器用手首②(左/右)
  • バック・ウェポン・システム(左/右) × 各1
  • バック・ウェポン・システム(中) × 1
  • ハイパー・ビーム・サーベル柄 × 2
  • ハイパー・ビーム・サーベル刃 × 2
  • ビーム・アサルトライフル × 1
  • シールド × 1
  • ディスプレイジョイント × 1
  • ウェイブライダー用ジョイント(A/B) × 各1
  • 支柱(大/小) × 各1
  • 台座 × 1

続いてバックパックを取り付けて、本体を見ていきます。

メカデザインを担当した『明貴美加』氏が監修しており、完全変形ギミックもありながら、洗練されたプロポーションとなっています。
背部のバック・ウェポン・システムを含め、機体の各所にオリジナルのマーキングが施されています。
関節部を中心に全身各所にダイキャストが使用されているので、ずっしりとした重みがあります。
背部にはボリュームのあるバック・ウェポン・システムが取り付けられていますが、自立は問題ありませんでした。
アンテナがあり、よりガンダムフェイスとなった頭部。
小さいですが『60mmバルカン砲』も造形されています。
原型機であるリ・ガズィに比べて、胸部のダクトが大型化されています。
右肩アーマーには、地球連邦宇宙軍の略称がプリントされています。
左肩アーマーには、型式番号とアムロのパーソナルマークがプリントされています。
前腕部には、シールドやウェイブライダー形態時にライフルを取り付けるための接続穴があります。
バック・ウェポン・システムのウイングには、地球連邦宇宙軍のマークがプリントされています。
反対のウイングには、所属部隊である『ロンド・ベル隊』の機体であることを示すマーキングが施されています。
腰部もリ・ガズィとほぼ共通ですが、フロントスカートにスラスターが増設され、サイドスカートも変更されています。
脚部の形状に関しては、リ・ガズィからほとんど変わりありません。
大きな違いとしては、側面のスラスターにカバーが取り付けられています。
脹脛にあるスラスターも、別パーツでしっかり造形されています。
足裏も細かくモールドが施されていました。

続いて各種武装を見ていきます。

『ビーム・アサルトライフル』
特徴的な形状をしており、設定どおりの色分けがされています。
『ハイパー・ビーム・サーベル』
大型のビーム・サーベルで、刃はクリアパーツとなっています
『メガ・ビーム・キャノン』
本商品のオリジナルギミックで、メガ・ビーム・キャノンを手持ち武装とすることができます。
『シールド』
表面にはアムロのパーソナルマークや、ロンドベル所属機を示すマーキングがプリントされています。
シールドの裏側には、腕部に取り付けるためのジョイントは、ボールジョイントと軸可動となっています。
上部にはハンドグレネードの造形がありますが、取り外し不可でした。
『ミサイル・ランチャー』
バック・ウェポン・システムにあるミサイル・ランチャーは、別パーツ化されています。
『ビーム・キャノン』
ハイパー・ビーム・サーベルの柄にもなるビーム・キャノンは、スイングが可能となっています。
『グレネード・ランチャー』
前腕部の先端にあるカバーをスライドして開くことで、グレネード・ランチャーの発射状態を再現できます。
『ビーム・ガン』
付け根がボールジョイントで接続されているので、自由に角度を変えることができます。
専用の手首があるので、しっかりと武装を保持することができます。
シールドを装備させると、背部のバック・ウェポン・システムと干渉するので色々と調整が必要です。

続いて各部の可動を見ていきます。

頭部、及び首の付け根はボールジョイントで接続されています。
腹部にも可動軸があり、前後のスイングが可能となっています。
腕部の付け根はボールジョイント接続となっており、引き出し機構もあります。
肘は180度近く曲げることが可能で、
肩も軸可動で大きく上げることができます。
上半身の付け根は軸回転となっています。
上腕部に軸回転が可能で、前腕部の先端はスイングができるようになっています。
手首はボールジョイント接続となっています。
脚部の付け根はボールジョイント接続となっており、脚を大きく開くことができます。
足首はボールジョイントで接続され、軸可動もあります。
股関節部はスライドが可能となっており、脚部の付け根の位置を前後に調整することができます。
膝は90度以上曲げることができ、フロント/リアアーマー共にボールジョイント接続で脚部の干渉を逃がすことができます。
足は変形の都合もあり、つま先側が大きくスイング可能となっています。
足首のカバーも、上下にスイングが可能となっています。
バック・ウェポン・システムはウェイブライダー形態時の機首や左右のバインダーがスイング可能となっており、ビーム・キャノンのカバー上のパーツも可動します。
バック・ウェポン・システムにあるスラスターもスイングが可能となっています。
ウイングは開くことや、根元を引き出すことで角度を変えることもできるようになっています。
脹脛にあるスラスターも、上下にスイングが可能となっています。

続いてウェイブライダー形態への変形を見ていきます。

まずは肩アーマーのカバーを跳ね上げます。
肩アーマー上部のスラスターを押し込みながら、上腕部に被せます。
ビーム・ガンの位置を前方にスライドさせます。
ビーム・ガンの銃口が上に向くよう回転させます。
続いて脚部の付け根の位置を変更するため、一旦フロントスカートを持ち上げます。
脚部の付け根を外側にスライドさせて、両脚の幅を広げます。
続いて膝を90度ほど曲げます。
さらに膝関節を曲げて画像のようにします。
足裏を閉じて足首を押し込みます。
リアスカート裏にある接続穴に、足の付け根にあるピンを差し込みます。
シールド裏側の先端にあるピンを引き出します。
シールド裏側の2ヵ所のピンを、胸部、腰部にある窪みに合わせて取り付けます。
右前腕部の接続穴に、ビーム・アサルトライフルのピンを差し込み取り付けます。
機首部分をスイングさせ、バック・ウェポン・システムのウイングを開きます。
このままでは不安定なので、専用のジョイントを取り付けます。
ジョイントはシールドの形状に合わせて取り付け、さらに股間部にある接続穴に差し込みます。
脹脛内側に接続穴にジョイントを取り付け、両脚を固定します。
専用の台座や、別売りの魂STAGEに取り付けます。
差し替えなしの完全変形ですが、ウェイブライダー形態のプロポーションも纏まっています。
ジョイントを使用することで不安定な両脚が固定されるので、ウェイブライダー形態もしっかり維持することができます。

最後にアクションポーズをいくつか。

プロポーションが抜群なので、カトキ立ちもカッコよく決まります。
股間部にジョイントを取り付けることで、専用の台座や別売りの魂STAGEを使用してディスプレイすることができます。
※今回は魂STAGEを使用して撮影しています。
シールドを装備してのポージングは、バック・ウェポン・システムとの干渉をうまく逃がしてあげる必要があります。
腕部は全体的に可動範囲が優秀なので、背部にあるハイパー・ビーム・サーベルの柄にも余裕で手が届きます。
ハイパー・ビーム・サーベルの柄に合わせた専用の手首があるので、しっかりと保持することができます。
バック・ウェポン・システムも可動ポイントが多いので、色々な表情付けをすることができます。
頭部もよく動くので、上を向いたポージングも自然に決まります。
平手の交換用手首もあるので、ポージングの幅も広がります。
腕部の付け根には引き出し機構があるので、ライフルに手を添えたようなポージングも可能です。
関節がダイキャストとなっているので、大きな武装を持たせても腕が下がってしまうようなことはありません。

以上、『METAL ROBOT魂 [SIDE MS] リ・ガズィ・カスタム』のレビューでした!